かつての御着城跡に残る小寺大明神
↑現在の御着城址公園の南側に小さな神社があります。
ここはかつての御着城主である小寺氏を祀った小寺大明神です。
小寺氏といえば、2014年NHK大河ドラマで、片岡鶴太郎氏が演じた小寺政職が印象深いですね。
あの小寺氏です。
↑戦国時代の小寺氏は、この周辺に勢力を持った一族でしたが、西の毛利、東の織田という大勢力に挟まれ、単独での存続は難しい状態にありました。
生き延びるためには毛利、織田のどちらかに付かなければならない。
当初、小寺政職は織田に付きましたが、三木城の別所長治、有岡城の荒木村重といった織田方が毛利氏に付くと、これに合わせる様に織田を離れて毛利に味方します。
これにより織田から敵とみなされ、羽柴秀吉によって御着城は落城してしまいます。
↑小寺大明神の近くに祀ってある古い五輪塔。
これらは、現在の御国野小学校周辺から発掘調査の時に出土した五輪塔を復元したものです。
石碑の解説によると、羽柴秀吉が御着城を落城させた時に亡くなった人たちを祀った五輪塔ではないかとのこと。
歴史を見ると小寺氏はずっと織田に付いていれば御着城も落城することはなかったのかもしれませんが、それはやはり結果論。
毛利と織田による一進一退の攻防が繰り広げられていた戦国時代の播磨では、明日はどう転ぶのかすら分からなかったでしょう。
この記事を読んだ人は次の関連記事もチェックしています
- 小寺政職が城主だった御着城跡の歴史
- 小寺政職が城主だったかつての御着城跡の歴史や発掘調査で判明したことについての記事です。
- 姫路駅から御着駅までの行き方や料金、時間など
- 姫路駅から御着駅までのアクセス方法や電車料金料金、そして時間などの記事です。
- 地図で解説!御着駅から御着城跡公園までのアクセスと住所
- 御着駅から御着城跡公園までのアクセスを地図で解説した記事です。また住所やかつての御着城の遺構などもみることができます。
- 縄張り図で見る戦国の城跡!御着城跡公園
- 御着城跡公園を現地案内看板の縄張り図で見てみます。かつての堀跡や二の丸、そして黒田家廟所なども残っています。
- 御着城址公園に行った感想
- 御着城跡公園に実際行ってみた時の感想です。