妖怪伝説が残る姫路城の刑部姫とは




妖怪伝説が残る姫路城の刑部姫とは

妖怪 伝説 姫路城 刑部姫,まんが日本昔話

 

姫路城大天守に神棚みたいなものがあります。

 

 

これは姫路城大天守に住む刑部(おさかべ)姫を祀ったものです。

 

 

では刑部姫とは?

 

 

 

関ヶ原合戦後、池田輝政が姫路城に入城したばかりの頃。

 

 

この時、姫路城内で奇怪な現象が連続しました。

 

 

例えば、

 

●誰もいないはずの天守に明かりが点る

 

●鳴き声がする

 

●夜な夜な悪鬼や大入道が現れる

 

●『城内に八天塔を作らなければ呪い殺すぞ』という怪文書が出回る

などなど。

 

 

しかもちょうどその頃、輝政が病に倒れてしまい、試しに八天塔を建ててみると病が治りました。

 

 

病が治った夜。

 

 

輝政の枕元に姫路城に古くから住み着いていた刑部姫という妖怪が十二単を着た美女の姿で現れ、輝政は初めて彼女の存在を知りますが、なにせ相手は人間ではありません。

 

 

 

輝政は一年に一度、彼女の要望を聞くので家臣の前に現れないでほしいと頼みます。

 

 

すると刑部姫は新築した大天守に移り住むことを条件に承諾したとか。

 

 

以後、姫路城の歴代城主は年に一度、刑部姫との会談を行う様になったそうです。

 

 

この刑部姫、もともとは羽柴秀吉が姫路城主だった頃、秀吉が誤って祠を壊してしまったために現れる様になったそうですが、秀吉は徹底して無視を決め込んで相手にしなかったのだとか。

 

 

最近の研究では、刑部姫は姫路城がある姫山に住む老狐ではなかったのか?とされています。

 

 

ちなみに逸話ですが、あの剣豪の宮本武蔵も刑部姫と対決していますが、郷義弘という銘刀を与えられて懐柔されています。

 

 

 

今でも大天守内の神棚に祀られている刑部姫。

 

 

もしかすると、今でも姫路城のどこかに住んでいるのかもしれませんね。

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